EPISODE 03

金融業界をコンプリートした私が最後に辿り着いたのは、思いやりと想像力まで活かせる仕事だった件

営業部門(金融機関担当)

寺田 翔平

転職概要

転職前:1社目

銀行のALM業務

転職前:2社目

証券会社の投資銀行部門

現職

金融機関向け営業

スキル

#想像力 #提案力 #分析好き #誰にでもフラット #優しい
#自分のスタイルを貫く #粘り強い #オーケストラ #革靴磨き

異業種転職前

銀行でのALM(将来の金利変動などによるリスクを見越して、資産・負債バランスを計画する)業務や、証券会社で、株式や債券などの有価証券を発行したいクライアントと、それらを買いたい投資家との仲立ちのような仕事をしていました。
 
自分の仕事が金融市場に大きなインパクトを与える――非常にやりがいのある仕事でした。夜遅くまで非常に忙しい日々に、身を粉にして……仕事は楽しかったのですが、どこかみんなピリピリとしていましたね。
 
夢中で走り続けていたある日、ふと立ち止まる瞬間があったんです。
自分は、かつて憧れていた仕事を経験してしまったけれど、これが本当に望んでいた仕事なのだろうか。
このままガムシャラに周囲の人間と走り続けるだけでいいのだろうか。
立ち止まって、自分の人生を考えるべきではないのだろうか。
 
だが、自分も周囲も必死に走り続けるこの環境で……
人生を考えることができるのか?
そんな矢先、ある一通のメールが届きました。
『君のスキル、ウチで活かしてみないか?』
 
私の異業種転職ストーリーは、この日から始まりました。

転職初日

東京海上日動では様々なスキルを持つ人が活躍しています。そのバックグラウンドも多種多様……私も前職で培ったスキルを活かせるポストとして、金融機関代理店を対象にした営業部門に配属となりました。
 
代理店を通じて、多数のクライアントに損害保険の提案などを行う仕事です。営業であると同時に、リスクに対するコンサルタントのような立ち位置でもあります。

転職後の世界の変化

安心・安全な世界の実現に向けてリスクと戦い続ける仕事……お客様の安全を守る仕事ですから、これは気が抜けない仕事だなと改めて感じ、新しい環境に馴染めるか不安もありました。
 
ただ、東京海上日動には、私の予想を超える人間味がありました。
途中から仲間に入った私を、東京海上日動は暖かく迎え入れてくれたのです。
社内では、2~3カ月に一度、社員同士が日頃の悩みやプライベート事情などを自由に話し合える『ディスカバリータイム』があります。
自分が大切にしたい思いやそれぞれの置かれた環境を共有しあうことで、組織への馴染みづらさのようなものは全く感じることはありませんでした。
 
東京海上日動は世界中のリスクと戦う組織であるとともに、ひとりひとりに対し、働くこととは何なのか、人生の中で仕事の意義はなんなのか、といったことを共に考えてくれる、まっとうな倫理観のもとに働ける組織でした。
夜遅くまで残業をするといったこともありませんし、周囲の社員の人柄の良さにも日々助けられています。

私のスキルが活きた瞬間

前職の銀行や証券会社で培ってきた『危険に対する思考』スキルは東京海上日動でも特に役に立っています。
これは未来に対する想像力とも言い換えることができると思います。お客様の事業内容や数値実績をもとに最悪のシナリオを精査しつくすことで、危険に見合う最適なプランを提案するという思考回路は、東京海上日動でも、前職でも共通しています。
 
この仕事をしていくうちに私が思ったのは、ただ闇雲に補償をすればいいというものではない、ということ……。
確かに、リスクはいついかなる時も襲ってきます。しかしそれは決まって、世界中の様々な人が何かを成し遂げようとするとき……つまり、人々の行動があって、初めてリスクに対する備えが必要とされるのです。
そしてお客様も、補償を得るために保険料という対価を支払います。最適解は千差万別……。それなら私たちは、ただ機械的に補償を押し付けるのではなく、ケースバイケースで最適なシナリオ想定と補償提案を行うことで、より価値を感じてもらえる。そして互いが満足しあえる関係を保つべきだと考えています。
 
東京海上日動はリスクと戦うプロである以前に、人々のことを考えつくし、あらゆるケースを想定し備えることが仕事。思いやりと想像力が活かせる仕事です。
まさか前職で培った思考法がこんな形で役に立つとは思っていませんでした。今では自分のスキルがこんなにも世の中の為になっているのだと意義深く感じています。